【近視抑制治療の今を語る Vol.2】江坂まつおか眼科 松岡俊行院長〈第2回〉

医療とKAWAIIの融合を目指して!


子どもの近視抑制をする上で、子どもが来院しやすい環境をつくるというのもとても重要になると考えています。
忙しい現役世代の親御さんが多いため、患者、及び保護者の負担を少なくするために、診療や治療は予約制にしており、医療機関で大きな問題となっている待ち時間もほとんどありません。加えて院内や待合室には当院オリジナルのキャラクターグッズを揃え、また季節ごとに、これまたオリジナルのカードを用意し、診療、治療を受けるお子さんがリラックスできるような環境づくりにも努めています。中には来院を楽しみにされているお子様もいらっしゃると聞いておりますし、親御さんも安心して付き添われているとの感想も寄せられています。

医療とKAWAIIの融合を目指して!

江坂まつおか眼科で季節ごとに配っているオリジナルキャラクターのカード



もう1つ重要なのが、情報発信です。親御さん世代はSNSなどウェブで情報を集めている人が多くいらっしゃいます。私も「近視の撲滅を目指す Dr.まつおか」というYouTubeチャンネルをはじめとした、情報発信をしています。

これまでは不特定多数の人に病院のことを知ってもらうことはなかなか難しかったのですが、YouTubeというメディアを利用することで、子どもの近視抑制についての情報が届けやすくなったのではないかと感じています。それをきっかけに病院のことを知ってもらうチャンスともなっています。

とはいえ、オルソケラトロジー治療を広く浸透させるにはまだまだ試行錯誤の段階。自由診療ですので初期費用でおおよそ10万円と高額になるため、二の足を踏む患者さんが少なくありません。しかし、治療効果の高さに加え、所得税の医療費控除の対象となるというメリットがあります。
メガネやコンタクトレンズは控除対象とならないことも考え合わせると、費用負担はそれほどの差でもないといえます。残念ながらオルソケラトロジーの現実と可能性を患者や患者の親御さんといった関係者にあまり知られていません。多くのメリットを知っていただければ、もっと興味が出てくる人も多くなるのではないかと考えています。

オルソケラトロジーを多くの眼科医、医療関係者、
そして患者に知って欲しい

オルソケラトロジーは厚生労働書に認可されて15年になりますが、その認知度はまだまだ低いといわざるを得ません。また、保険適用外で自費治療ということから眼科学会や医療関係者、そして患者も敬遠しがちというのが実情です。
しかし、視力が0.1の人が1.0にまで回復した例もあるオルソケラトロジーによって多くの患者が日常生活の質が上がり、勉強や仕事など何事に対しても積極的に取り組めるようになったと喜んでいるのも事実です。
また、医療関係者にとって治療内容を理解できない子どもの治療は手間がかかると敬遠されているようですが、現状ではオルソケラトロジー治療を受けようという親御さんは、かなり勉強して、そのことを患者であるお子様に伝えていますので、成人の治療と比べて格段に手間がかかるということはありません。
むしろ、目がよくなったと喜んでくれている患者や親御さんなど関係者からの感謝の言葉も多く、それは医師や技能訓練師、看護師などスタッフのやりがいにもなっていますので、それぞれの向上心にもつながっていると確信しています。そして、なんといっても世界的規模の近視人口増加は社会問題のひとつ。緑内障、網膜剥離予防にもなる近視治療は社会貢献ともいえます。

一人でも多くの眼科医、医療関係者、そして患者にオルソケラトロジーのすばらしさと、視力が回復したお子様や親御さんの医療関係者への感謝の気持ちを広く知っていただけるよう、今後もSNSや口コミ、そして実績を積んで広めていくことに注力していきたいと考えています。

江坂まつおか眼科 松岡俊行院長

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