レッドライト療法の現場から②
1年目以降は費用も来院回数も少ない
埼玉県さいたま市南浦和でレッドライトを使用した近視治療に取り組む「とびた眼科」。実際にレッドライト療法がどのように進められるのか、その費用は一体どれぐらいかかるのかなど、気になることはたくさんあります。そうした点について、「とびた眼科」院長の飛田秀明先生に教えてもらいました。
「私のクリニックでは、レッドライト療法も含め、治療開始前にオンラインのウェビナーで近視治療についてのお話をさせていただいています。
うちのクリニックで取り扱っている、いないにかかわらず、どういった治療法があるのか、またそれぞれの治療法のメリット、デメリットなどの知識をお持ちになっていただくことを目的としています」
そうして一般的な近視治療の知識を頭に入れておき、それぞれの子どもの生活スタイルにどの治療が合っているのかを、子どもと親御さんと一緒に考えるのだとか。その上で、レッドライト療法を選択するということになれば、適応検査を実施します。
「視力・屈折検査、スリット検査、眼軸長や眼底OCTなどの検査を経て、特に問題が認められなければ、レッドライト療法の準備を始めます。レッドライト機器のクリニック到着後、機器をご自宅へお持ち帰りになり、ご自身のスマートフォンで利用開始登録を行っていただきます。
登録が完了したら、いよいよ治療の開始です。1回3分を1日2回、週5日程度、機器を使用して治療を行います。治療開始後は1カ月、3か月、6か月、12か月後の時点で定期検診を受けていただくというのが一連の流れです。
近視の進行は特に10歳までが速いといわれていますので、レッドライト療法の開始のタイミングとしては6歳前後をおすすめしています。ちなみに、バイオレットライトによる治療についても、6歳前後で行うのが最も効果が出やすいようです。
それ以下の年齢の小さなお子さんに関しては、じっとおとなしくして光を見続けるのは少々難しいかもしれません」(飛田先生、以下同)
効果の高さが話題のレッドライト療法ですが、現在は健康保険の適用外で、自費診療となっています。そうなると、その費用感も気になります。
「初年度と1年目以降では、費用が大きく異なります。初年度に必要となるのが、適応検査費用の16,500円と、デバイス費用、また治療費・検査費用の165,000円です。さらに、デバイスのメーカーに支払うサブスクリプション料金が毎月8,250円かかります。
1年目以降は、デバイスのサブスクリプション料金のほかには、6カ月ごとの来院時の検査費用11,000円がかかるだけです。なお、これらの金額は、すべて税込みとなっています」
初期費用はそれなりにかかるものの、それ以降はサブスクリプション料金と検査費用しかかからないというのは、親御さんにとってはありがたいですよね。推奨されている来院回数も6カ月に1度と少なめなので、無理なく続けやすい近視治療法の1つといえそうです。
~以上~
【お話を聞いた先生】
飛田秀明(とびた・ひであき)
新潟大学医学部卒業後、東京医科歯科入局後、都内や埼玉県内の関連病院で、白内障や網膜疾患の手術など、多くの患者さんの治療にあたる。
2018年に、「とびた眼科」を南浦和に開院。治療だけでなく、子どもの近視抑制にも力を入れている。
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