とりあえず、メガネ屋さんに行くで大丈夫?

子どもの正しいメガネ選び。5つのポイントを解説

子どもの正しいメガネ選び。5つのポイントを解説
画像素材:PIXTA

“眼鏡処方箋”

子どもの、初めてのメガネ選び。実は、親御さんがよくやりがちな間違った行動があるようです。
「初めてお子さんにメガネを作ってあげる際は、直接メガネ屋さんに行くのではなく、必ず眼科に行き、“眼鏡処方箋”というものを書いてもらってください。眼鏡処方箋には、眼科医が判断した、その子にとっての最適な度数が書かれています」
兵庫県で5つの眼科医院を運営する医療法人社団医新会理事長、新見浩司先生に“メガネ選びのポイント”を尋ねると、まっ先にそう答えてくれました。

新見先生によると、子どもの視力低下の原因は、一般的な屈折性近視や眼軸近視だけではなく、さまざまな病気が原因のこともあるので、まずは眼科で視力低下の原因を突き止めるのが重要なのです。

また、処方箋なしでいきなりメガネ屋さんに行くと、度の強いメガネを作られがち。
メガネ屋さんとしては、「せっかく買ったのによく見えない」というクレームを避けるため、しっかりと視力が出る“過矯正”気味になりがちなのだそうです。
しかし、特に初めてのメガネの場合は、子どもが矯正に慣れるためにも、そこまで度を強くしないほうがベター。
眼科医に相談し、最適な度数を決めてもらいましょう。


ということで、メガネ選びのポイント①は、“選ぶ”以前に必ず眼科専門医で処方箋をもらうことでした。
新見先生からはさらに4つ、メガネ選びの際に気をつけるべきことを挙げてもらいました。

  • ポイント①

    必ず眼科専門医で処方箋をもらうこと
  • ポイント②

    保証が充実しているメガネ屋さんで作ること。
    「子どもの場合はどうしてもメガネの扱いが雑で、壊したり歪ませたり、レンズに傷を入れたりしやすいものです。
    レンズ交換にも対応してくれる、保証の充実したお店が良いですね」
  • ポイント③

    頑丈なフレームのメガネを選ぶこと。
    「一概に、がっちりした固い素材のフレームがいいというわけではありません。細いフレームでも、柔軟で壊れにくい場合もあるので、よく吟味して決めるようにしてください。
    決しておしゃれさだけで選ばないように。デザイン優先で、変形しやすいメガネもありますから
  • ポイント④

    鼻パッドとテンプル(つる)がしっかりフィットするものを選ぶこと。
    「子どもの顔にしっかり合っているかどうかは、素人には判断がつきかねるところもあるので、メガネ屋さんに委ねなければならないでしょう。
    でも職人技でもあるメガネのフィッティングは、お店によって技術のレベルがまちまち。口コミなどを参考に、評判のいいメガネ屋さんを見つけるようにしてください」
  • ポイント⑤

    レンズが大きめのメガネを選ぶこと。
    「デザイン優先のメガネには、レンズが細く小さなものもありますが、子どもには向いていません。でも逆に大きすぎると、レンズの重みが気になります。視野をしっかり確保できる、そこそこの大きさのレンズのメガネを選ぶのがいいでしょう。
子どもの正しいメガネ選び。5つのポイントを解説
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メガネ選びの重要なポイントは、“良いメガネ屋さんを選ぶ”こととお気づきでしょう。
新見先生によると、子どもにとって良いメガネ屋さんとは、第一に子どものメガネ専門店。
でも近くにそういうお店がなければ、子ども用フレームをたくさん揃えているお店を選べばいいということです。

大事なお子さんの「ファーストメガネ」。
素敵な一本を選んであげてくださいね。

〈参考文献〉 新見浩司・監修『お医者さんがすすめる視力回復 本物の「目の体操」7日間メニュー』(2013年、リンケージワークス)

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